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第5章 まとめ 世界遺産の街の変化 [イエメン]




第1章 イエメンってどんな国?
第2章 イエメン サヌアの高層住宅の中はどうなっている?
第3章 イエメン サヌアの旧市街のお宅へ訪問!
第4章 イエメン サヌアの新市街のお宅へ訪問!



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サヌアの旧市街と新市街の住宅の特徴をまとめると・・・



旧市街の住宅の特徴
・材料は日干しレンガと漆喰
・6、7階建の高層住宅が多い
・大家族→核家族化
・ディーワンと呼ばれる部屋で食事・団らん・就寝などほとんどの時間をここで過ごす。
・階段室を中心にプライベートの空間と来客用の空間と分けている。
・女性を守る配慮がある(裏口・のぞき窓の存在、キッチンや女性が使う部屋を上階に配置)



新市街の住宅の特徴
・鉄筋コンクリート造 
・1〜2階建ての低層住宅が多い。
・核家族
・リビングや寝室など部屋ごとに役割が決まっている。
・玄関から入って手前に来客スペース、奥がプライベートの空間という配置になっている
・マフラージはない




 イエメン サヌアでは核家族化が進み、住宅形態も変化していると言えます。ひとつの住宅に住む人数は減り、それに伴い部屋の使い方も変化してきました。
以前はひとつの部屋で食事、団欒、就寝をしてましたが、今では部屋ごとに役割を決めて使っています。その為、絨毯とソファーだけだった部屋には必要な家具や家電を置くようになりました。また、低層化に伴い、眺めの良さが必要とされるマフラージも新しい家には見られませんでした。

しかし、プライベートの空間と来客用の空間を分けるという部分については旧市街の住宅でも新市街の新しい住宅でも方法は違うものの共通しています。来客と顔を合わせないような部屋の配置や外部の視線から守る工夫は今も残っています。


国民のほぼ100%がイスラム教のイエメンは他のイスラム教の国に比べ信仰が強いです。外で働いている女性はほとんどいなく、家事や子供の世話をして過ごします。女性が外出するのは、親戚や友人に会いに行く日のみです。また外出の際は、アバヤという黒い布で頭から足元まで覆い隠して外出します。


近年、インフラや便利な家電が増え、女性の家事は軽減つつあります。しかし女性が自由に外出したり外で働く習慣は未だになく、ほとんどの女性が多くの時間を家の中で過ごします。


そのためイエメンの住宅は、女性が安心して過ごせる様な工夫が多く残っており、建築方法や間取りは変化しても「女性を守る」という役割は変わりません。イエメン サヌアの住宅は女性を守るアバヤの様な存在なのです。







第1章 イエメンってどんな国?
第2章 イエメンの高層住宅の中はどうなっている?
第3章 イエメンの旧市街のお宅へ訪問!
第4章 イエメン サヌアの新市街のお宅へ訪問!








と、論文はこんな感じで終っているのですが・・・
しっくりこないので、続きます。


次、第6章 イエメン男の一日
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