第1章 イエメンってどんな国? [イエメン]
ここだけの話、私は
イエメンの住宅について初めて論文を書いた女性(だと思う)と言われた女です。
イエメンって聞いたことありますか?
今はテロが多発していて渡航自体を禁止されてる国ですが、とってもいい国です。2008年約2ヶ月間イエメンに滞在し、論文を書く為に情報を集めておりました。
論文の最後がいまいちしっくりこず、社会人になってからもずっと気になっていたので・・・
勝手ですがここでイエメンの紹介をしがてら、論文の修正に入りたいと思います。
これからイエメンに行く人も、行った事ある人も、これを読めばよりイエメン旅行を楽しめると思います(^-^)/
前置きが長くなってしまいましたが…まず始めに
第1章 イエメンってどんな国?
日本との時差は-6時間。面積はサウジアラビアとの国境が確定されていないため、正確に算出できないが約55万5000km2と日本の1.5倍、人口は2100万人で、98%がアラブ人と言われています。公用語はアラビア語、ほとんどの人がイスラム教を信仰する敬虔なイスラム教徒の国です。
イエメン共和国はアラビア半島の南西に位置します。国境はオマーンとサウジアラビア王国に接し、紅海、アデン湾、アラビア海に面しています。
国土の東半分は砂漠、西半分は山岳地帯が広がり比較的緑が多いです。そのため気候は地域によってかなり異なります。砂漠地帯や沿岸部は一年中暑く過ごしにくいですが、山岳地帯はモンスーンの影響で降水量が多く、気温もそれほど上がりません。
首都のサヌアも山岳地帯に位置し、夏でも気温は30℃ほどまでしか上がらず比較的過ごしやすいです。
首都のサヌアは「人類が住み続ける最古の都市」と呼ばれています。
数百年も前の町並みが残る旧市街は、1986年に世界遺産に登録されました。
サヌアは旧市街と新市街に分けられます。
市壁内の旧市街は古い住宅・スーク・モスクで構成されています。
南のイエメン門から1.5km先のシュウーブ門まで続きます。区画には取り扱う商品の名前がつけられ、香辛料スークや布地スークなどの日用品から、イエメン人には欠かせないジャンビーア(短剣)スークやカート(嗜好品)スークなどがあり、2000年以上前と同じように狭い入り組んだ道の両脇にお店が建ち並びます。
新市街は旧市街を囲う様に広がっています。
自動車が通る大通りがいくつもあり、大通り沿いには飲食店やインターネット屋が並んで、いつもにぎわっています。
車で数分も走れば、スーパーマーケットやショッピングモールの様な場所にも行けます。学校や外国人向けの外資系ホテルや高級レストランが多いのも新市街です。
世界遺産登録を背景に観光が増える中、イエメンではある問題を抱えています。
国民のほとんどがイスラム教のイエメン、他宗教の観光客が増えたとこによって今まで守られていたイスラムのルールが壊されつつあります。
例えば、
ノースリーブ・短パンで町を歩き回る観光客、
女性にカメラを向ける観光客・・・
また古い空き家を利用した観光客用のホテルも問題になっています。眺めのいい上階の部屋はサヌアの景色が一望できる一方、屋上で洗濯や家事をしている近隣の女性の姿も目に入ってしまうからです。
イスラムの世界では、女性と目を合わせない・住居内をのぞかないというルールで女性を外部の視線から守ってきました。しかし増え続ける他宗教の観光客により、この暗黙のルールは崩れつつあるのです。
→第2章 イエメンの高層住宅の中はどうなっている?
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