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第2章 イエメンの高層住宅の中はどうなってる? [イエメン]




第1章 イエメンってどんな国?



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イエメンの住宅は外も中もとても面白い造りになっています。




家の材料は主に日干しレンガです。日干しレンガはシバームの方で作られています。当時テロなどで情勢が不安定だった為、日干しレンガ作りを見る事が出来きませんでしたが、機会があれば是非行きたい場所の一つです。


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窓枠や屋上は、防水のためにと装飾そして白い漆喰が塗られています。模様は家系ごとに違っており街では様々な幾何学模様の装飾を見ることができます。


そしてどの住宅にも、カマリア窓という漆喰の型に色ガラスをはめ込んだ明り取り窓がいくつもあります。
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カマリアとはアラビア語で月明かりを意味します。日中は部屋の中に光を取り込み、夜は道を美しく照らしてくれます。




間取りもかなり特徴的です。
イエメンの住宅は主に、玄関・倉庫・階段室・ディーワン・へジュラ・バスルーム・キッチン・マフラージで構成されています。

・玄関
玄関は大抵2箇所あります。
ひとつは普段使う主要な玄関、もうひとつは家の裏側にります。倉庫や階段室にあることが多く、男性の来客が来ているとき、女性が顔を合わせず出入りできるような配置になっています。

・倉庫
今は機能している倉庫はあまり見かけなかったですが、部族間の争いが耐えなかった昔、家畜や穀物等を保管する為に使われていました。

・階段室
あの超高層の家の部屋を繋ぐ階段です。階段室と部屋の間には必ず扉があり、全ての扉を閉めれば、部屋の中を見る事も通ることもなく上階まで上がれます。これは家にいる女性たちが、男性の来客者の目にさらされないように配慮されています。

・ディーワン
聞き慣れない名前ですが要はリビング兼寝室です。家具はほとんどなく、絨毯が一面に敷いてあり、ソファーが壁に沿って置かれています。
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ソファーには肘掛用のクッションがいくつか置いてあります。日中はリビングとして食事をしたり、家族でだんらんをとる場所です。友人が訪ねてきたときはこの部屋にとおし、カートやチャーイ(砂糖がたっぷり入った紅茶)を飲みながら雑談します。そして夜はマットレスを敷いて寝室になります。男女の寝室は分かれているため、ひとつの住宅に複数のディーワンがあります。

・ヘジュラ
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ヘジュラとはディーワンへ通す前の待合室の様な部屋です。部屋というか広い廊下の様な感じです。


・マフラージ
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特別な客間です。この部屋は普段は鍵がかかっており、遠い親戚や友人が集まるような特別な日にだけ使用されます。良いマフラージの条件は、眺めがよいことです。そのためマフラージは住宅の最上階に設けられることが多いです。また窓も大きく、カマリア窓も他の部屋に比べて、凝ったデザインになっています。そして天井や壁は、ナクシュという漆喰を彫ったもので装飾されていることもあります。



第3章 イエメンの旧市街のお宅へ訪問!


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